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“そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを連れて来た。” (マタイ19.13)
子どもたちと一緒に祈ることは、子どもたちの信仰を育てるためには不可欠なプロセスです。
家庭の中で、子どもが育っていく過程は、まさしく、親とそのほかの家族による育ての力によって、創られます。それは、子供たちの信仰教育においても導くよう、同じように呼び掛けられていることを意味します。それは子どもに対する責任ある使命であり、同時に喜びが与えられる使命であります。最も早くからできることは、同時にそれは最も大切なことですが、”子供たちと一緒に祈ること“です。
この使命の責任と恩恵は、通常は親に属します。しかし、祖父母も、その子どもの兄弟も、親類のひとも、あるいは血縁であるかどうかにかかわらず、その子どもに接することのできる方々全てに、与えられているものです。子どもに祈りを教え、子どもとともに祈ることは、神からの大切な贈り物と考えましょう。
◆ 家庭のなかで、子供たちと共に神様に祈る方法を考えてみましょう。
私たちは家族の世話など毎日忙しくて、子供たちも学校の宿題などで、祈りが後回しという事実があります。時には、神様がこの世にいないと感じる心情の時さえあります。また、時間があっても祈ることを忘れてしまっていることがあります。また、祈ろうとしても、私たちは祈りに集中できず、すぐに気が散ってしまいます。
しかし、私たちカトリック教会に招かれた大人たちは皆、誰も祈ることが必要だと知っています。また、祈りたいと、思っています。このことを、子供達に素直に、伝えねばなりません。
人と話す折に、もし、相手の顔を見ずにほかのことを考えながら会話すると、その心を込めて話していないことがすぐに相手に分かり、相手はがっかりするでしょう。しかし、”神様との対話”(それを祈りといいます)の時は、その相手(神様)は、がっかりしないで、いつも話しかけられることを、待っていて下さる。ということを、子ども達に、先ず教えましょう。
”神様との対話”(祈り)は、決まった方法などないということも教えましょう。決まった言葉でなくともよいことを教えましょう。言葉でなくとも、”思い”も、”行い”も、”神様との対話”(祈り)であることを教えましょう。
しかし、敢えて、ここでは、身も、心も、言葉も、”神様との対話”(祈り)のためにのみ使う時間、をもつ方法について、考えましょう。大切なことですので、少しずつ体験してゆくなかで、習慣を付けることができれば、喜びたいとおもいます。それは、私達にとって、更に子供たちにとって、必要なことと考えるからです。
◆ 家庭の中で、子供たちとともに祈るためのポイント
1.祈りの時間を選ぶこと。
2.子供に習慣を身に付けさせること
私たちは誰でも、祈りに集中できなくとも、祈る希望があります。そして必要なのです。子供の時から、良い祈りの体験をし、習慣をつけることができるように、大人達は、子供たちの手伝いをしてください。子供の時の良い祈りの習慣は、子供たちにとって、宝物となります。とても大切なことですから。
具体的には、子供たちにとっても、一日の中で、祈りの決まった時間を持つことが大切です。
たとえば、就寝前が良いかも知れません。普通は就寝の祈りは何かを得ようとするのではありません。また、何か願うことでもなく、神様と面と向かいお話しすることを、教えるのです。私たちが毎朝ご飯を当然のように食べているのと同じ感覚で。また、大切なことは、親は、子供たちの祈りに同伴することです。しかし、祈りの内容は、“自分の祈りで自由に、好きなように”と、促します。
さらに、いくつかのヒントを示します。
◆ 祈り方の例え
次のような祈りの方法にヒントを得て祈って下さい。とても簡単で、習慣を付けることが出来ます。そして、自分自身を見つめ、さらに深い信仰を根付かせることが出来ます。
・ 朝の祈り
安心して眠り、今日、新しい朝に目覚めることができ、この新しい一日を与えて下さる神様に感謝します。
今日も一日、神様の愛が実行できますように生きます。
(次のような三つのヒントについて考えてみて、祈りにしましょう。)
@好きなことは何ですか?それについて感謝しましょう。
A嫌いなことは何ですか?
B神様に何を祝福して頂きたいでしょうか?
終わりに主の祈り、アヴェ・マリア 、栄唱を唱えましょう。
・ 夜の祈り
この一日を暖かく見守っていて下さった神様に深く感謝します。
どうぞ、私たちの今晩の眠りを、あなたの御手のうちにお守り下さい。
(次は朝と同じように祈りましょう。)
@好きなことは何ですか?それについて感謝しましょう。
A嫌いなことは何ですか?(神様に謝りたいことは?)
B神様に何を祝福して頂きたいでしょうか?
終わりに主の祈り、アヴェ・マリア 、栄唱を唱える。
・ 食前の祈り
日頃の糧を与えて下さる神様に感謝します。この食事を通して体と魂を養って下さいます。
・ 食後の祈り
食前の祈りと同じく、日頃の糧を与えて下さる神様に感謝します。私たちの魂を養い、肉体的に満たされるために必要なことを探し求めることが出来るように神様に願います。
◆ 最後に
子供たちが神様に祈る姿は、私達みんなに喜びと元気を与えてくれます。子どもは教会の未来なのです。一生涯にわたって、深い信仰を持つ信者、道徳的な司牧者、謙虚な修道者に結びつくからです。子供たちに信仰を伝え、教育することは私たちの責任ですから、意識して頑張りましょう。
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