カトリック宝塚教会  月報「よろこび」  巻頭言  カトリック宝塚教会のロゴ
2013年2月号 「新しい時代の始め」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

  神様は命を通して人間に話しますが、神様の声は人間の声と異なります。神様は聖書を通してわたしたちに話してくださることを知っていますが、聖書のことばの元に歴史の出来事があります。実は、神様が命の源であれば、命の中で起きることは神様のメッセージであると思います。
  先月のテーマに続けて、新しい時代に起きている出来事を学びましょう。神様が歴史を通して自分を啓示し、人間を導くことを私たちが信じたら、現代の時代の変化を調べることは社会学ではなく、霊的な働きであることがわかります。
  真実を見ることは非常に難しいです。色々な立場があるし、色々な解釈ができます。この巻頭言が勧めるヒントは、教えではなく、個人の考えのための「光」のようなものです。従って、社会の問題がわかるための便利なヒントを見つけたら、使っていただきたいと思います。助けにならなければ、そのヒントを無視してもかまいません。

  歴史の変化は突然起こることではなく、経過があります。しかし、今、生まれている新しい時代はプロセスがあっても、そのプロセスの中で大事な道標があると思います。
  現代の世界がわかるために色々な出来事に戻らなければなりませんが、私には気になっている年があります。その年は1989年です。1989年には、三つの大事な出来事がありました。思い出していますか? その出来事は全世界に非常に大きな影響を起こした、新しい時代のスタートであったと言えると思います。この出来事とは次のことです:
① ベルリンの壁が崩れて、資本主義に反対したソビエト政体の終わりが始まりました。
② 中国の政府はソビエトに反対する大学生と若者を迫害して、生き残るために改革しました。しかし、共産主義は政治的な制度として残っても、経済は資本主義を抱いてしまいました。中国は人権をあまり守らなくても、進歩した国は同じ経済のシステムがあったので、軽い反対だけして、強くなっている中国との貿易を強めるために中国の政府を許してしまいました。
③ インターネットから、WWW(world wide web = 「世界の広いネット」)は生まれました。その時インターネットはまだ進歩していませんでしたが、すぐに全世界の人々をつなげて、人間の連絡と日常の生活を本当に変えました。

  私たちは宇宙人ではありませんので、この世にいる間にこの出来事の中に入って、神様のみ旨を探し求めなければならないと思います。四旬節は今年早く始まりますので、全世界の人々と一緒に十字架の道行を歩きながら、命の出来事の意味を見分けましょう。


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