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2014年2月号 「病気になった時、訪問してくれました」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

  病気になった信徒は教会の積極的な生活から離れてしまいます。体、或いは心の弱さのために、教会に行きたくても、行くことができません。この状態は大変な苦しみです。カトリック教会はこの兄弟姉妹を励まさなければなりません。病者への支援と連帯はキリストのメッセージと行いに基づきます。福音を読んだらすぐわかります。イエス様は病気の人への特別な哀れみ、慰めと癒しの心を示しました。福音から病気の人が消えてしまったら、神様の愛を十分に知ることができません。イエス様は病者と会った時、病気を通して人間の威厳を示してくださいます。自分自身も十字架で人間の苦しみと悩みを背負って、命を捧げてくださいました。このようにして、病気のために悩む人は決して一人ぼっちにならないで、いつも神様の存在を味わうことができます。教会はキリストの神秘的な体として、病気になった兄弟姉妹とともに歩んで、共同体の中心にならなければならないと思います。つまり、病気は共同体から離れるための言い訳ではなく、キリストの受難を通して、もっと強く教会とつながるための機会であると思います。

  2月11日はルルドの聖母マリアの祝日です。カトリック教会はこの日を「病者の日」として祝います。勿論、この祝日は病者を思い出すための一日だけではなく、病者への司牧を祝って、強めるためのチャンスであると思います。例えば、塗油の秘跡を受けるためのいい機会になります。ある教会では塗油の秘跡を授けるために敬老の日を選びますが、一番正しい日は「病者の日」ではありませんか? 年よりになることは病気ではなく、人生の一つの段階だけであると思います。確かに、年のために病気になることはよくありますが、病気は年よりだけではなく、子供でも、若者や成人でもかかります。

  何年か前からわたしたちの教会では2月の第二日曜日のミサを病者のために捧げます。今年もその予定があります。また、2月の祈りの会(8日)のテーマは「癒しの祈り」として、病者の癒しのための祈りをして、塗油の秘跡を授けたいと思います。次の日曜日のミサの中でも塗油の秘跡を授けます。来年度の司牧の予定の中にも、病者への教会の司牧を強めたいと思いますが、難しい問題ですから、ゆっくり取り組まなければなりません。健康はデリケートなことで、プライバシーと病者の心に十分、気を付けなければなりません。訪問する時、或いは病気になってしまった友人と連絡する時、優しい心は十分ではなく、相手の気持ちを考えなければなりません。とにかく、祈りは誰にも悪い影響を起こさないので、祈りから始まって、キリストと同じようにますます病者を司牧の中心にしましょう。また、この巻頭言を読んでいる方は病者であれば、遠慮せず、塗油の秘跡を頼んでください。教会でも、自宅でも、教会を通して神様の恵みを受けてください。神様がみんなに丈夫な心を与えられますように。


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