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2014年9月号 「リスタート」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

 みなさんがこの巻頭言を読む時、まだ9月になっていないかも知れませんが、多分、これからの長い季節の仕事のことを考えていると思います。夏休みの後の季節は年度の中で最も長い時です:夏の終わり、秋と冬の始めの季節として、4ヶ月があります。運動会の準備から降誕祭まで、色々なイべント、祭日、活動がありますので、みなさんは社会の中でも、教会の中でも賑やかな雰囲気を作るために頑張ってくださると思います。

 夏休みの後、普通の仕事に戻ることは難しいことだと思います。春に「五月病」がありますが、「九月病」にならないように気をつけましょう! まず、今年度の司牧のヒントを忘れないで、予定された活動の準備と行事をしなければなりません。しかし、最も大事なことは、予定を果たすことではなく、元気で福音の喜びを味わうことだと思います。わたしたちは予定の奴隷になってはいけません。信徒は福音の奉仕者です。その奉仕のしるしは喜びと落ち着きです。もし、そのしるしを感じなければ、ストップして、自分の人生をリスタートしなければならないと思います。これは無責任ではないと思います。無責任は自分の力と限界を乗り越えてしまうことだと思います。

 次の諺があります:「大欲は無欲に似たり」。わたしの国でも同じような諺があります:「広く包含したい人は、しっかり締めることができなくなる」。この文化の中で共同の仕事は人間関係のための道具です。つまり、人々は一緒に働きながら交わります。しかし、教会の中での信徒の結び付きは仕事だけではなく、信仰、希望と愛であると思います。信徒として、わたしたちの仕事は、神様の愛に基づかなければ、また分かち合う信仰と希望に基づかなければ、メリットがないと思います。現代の社会に与えなければならないことは特別な仕事ではなく、仕事をするための新しいスタイルです。この新しいスタイルは福音に基づく、わたしたちの宣教司牧です。これを忘れないで、9月になってもみなさん、元気に歩み続けましょう!


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