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2015年2月号 「寒 い」
主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ神父

 二月は一年のなかで最も寒い月ですが、一番よくない寒さは体の寒さではなく、心の寒さです。寒さにはよくないイメージがあります。例えば、「心が冷たい」とは「無関心」のような気持ちを表します。一方で、「心が温かい」の意味は、「優しさ」のような気持ちを表します。私たちは冬の寒さから体を守るために色んな方法を用いますが、心の冷たさを退けるための方法は何でしょうか? 

 二月には心の冷たさを退けるための二つの大事な祝日があります。
 : ルルドのマリア様の祝日(11日)と灰の水曜日(今年は18日)です。
ルルドのマリア様の祝日は病者の日です。病気は教会から離れる大きな理由の一つになります。健康を損なうと、共同体とのつながりが難しくなってしまいます。この人生の体験は大きな問題を伴います。教会から病者の姿が消えてしまったら、本当の教会の姿を見ることはできなくなってしまうと思います。イエス様はいつも病気の人の近くにいて、たくさんの人を癒すために働きました。病者は人間の弱さを現わし、元気な人との連帯とあわれみを思い起こすことができると思います。

 教会は塗油の秘跡を通して、イエス様の救いの業に従って、病者を癒します。司祭に頼めばいつでも塗油の秘跡を受けることができますが、今年は特に二つの式を行いたいと思います
 : 11日(水曜日)の朝のミサを「癒しのミサ」にしますので、塗油の秘跡を受けることができます。もし、その日に都合がつかなければ、次の土曜日(14日)の祈りの会のテーマは「癒しの祈り」ですので、塗油の秘跡を授けたいと思います。申し込まなくても、洗礼を受けていたら、持病、手術前、うつ、厳しい病気などのために苦しんでいる人は、遠慮せずこのキリストの癒しを受けてください。洗礼を受けていない人は司祭と兄弟姉妹の祈りの支えを受けることができます。

 丈夫な人は自分の無関心と他の罪から癒されるために、灰の水曜日の時、心から悔い改めて、神様の恵みと赦しを願いましょう。悔い改める教会は病気の人、弱い人、差別を受けている人、小さな人々に対して温かい心で、神様の愛を示さなければなりません。このようにして、二月は気候が寒くても、温かい心で、元気な人は弱い人を助け、病気の人は丈夫な人に謙遜な心、忍耐する心、深い信仰の心を気付かせることが出来ます。

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