主任司祭 パスクアル・サオリン・カマチョ |
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① 「シノドス」とは なんでしょうか? |
全世界の司教たちの総会です。世界代表司教会議。
この総会の目的は全世界の問題について考え、司牧の問題を解決することです。
その決定と教えはシノドス後の最終文書として、使徒的勧告になります。 |
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② 次のシノドスはいつですか? |
2015年に開催の予定ですから、2013年から準備が始まっています。
2015年のシノドスはカトリック教会の14回目の通常総会です。
このシノドスのテーマは「キリストは家庭の召命と神秘を示してくださる」。
このようにして、カトリック教会は家族の重要性から世界の問題を解決したいと考えています。 |
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③ どのようにして次のシノドスの準備はされているのでしょうか? |
三つの段階があります。
A. 2013年に全世界の教区に家族と社会の問題について、アンケートを送りました。日本ではそのアンケートを司教たちが回答しましたが、たくさんの教区が正直に回答しましたので、多くの提言はバチカンに届きました。この問題について、教皇は次の段階に進みました。
B. 2014年10月:臨時のシノドス。この臨時のシノドスのテーマは「福音宣教と関連から見た家族の司牧的問題」。 教会の歴史の中で、このシノドスは第三回目の臨時的なシノドスで、非常に特別な総会でした。また、教皇の希望に従って、参加者(司教だけではなく、神学者と一般信徒も含めて)は率直に話すことができました。
C. 2015年:世界代表司教会議14回目の通常の総会とシノドス後の最終メッセージ。 |
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④ どうしてシノドスの準備について神学的論争がありますか? |
教会の教理以外、率直に話し合い、恐れることなく、現代の教会と社会の問題を明らかにすることは、教皇の願いでしたので、ある信徒と司教は困っています。確かに、あるテーマについて正直に話すことは難しいこともあります。例えば、教会の責任者からのハラスメント、離婚、離婚してから再婚の信徒のケアー、同性愛と同性愛者同士の結婚、避妊薬、養子縁組など・・・ しかし、このテーマは教理では討議するつもりではなく、司牧面で討議することですから、教理の問題ではなく、司牧の問題として考えられています。教皇ヨハネ23世の言葉:「司牧の背景に基づいて、すべてを見ましょう。つまり、どのようにして人々を癒し、解放することが出来るかを考えなければなりません」。 |
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⑤ わたしたちには何が出来るでしょうか? |
まず、教皇様のため、また教会の一致のために祈ること。そして、問題を感じたら、隠すことなく、聖霊の導きに信頼して、分かち合いと相談によって解決策を探し求めること。 |
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